とはいえ、ゴスペラーズを目指せとか、ハモネプに出ようとか、そんな話ではありません(そういうのも好きですけど!)
高齢者施設で少人数で「音楽とおしゃべりの会」と称した活動をしている時、キーボードなど伴奏楽器を使わずにやっているのですね。
運べばあるのですが、なしでやってみようと思って。
そしたら、それはそれで、発見が色々あったのです。
まず、どなたかが歌いだしたら、そのまま即ノレます。
キーを探したり、「ちょっと待って~」ってことがなく、
その方の歌いだしたそのままに、自分も皆さんも歌えます。
それから、「みんな同じ目線」って感じになります。
キーボードと共にいると、なんだか「先生!」って感じにどうしてもなり、
それはそれでいいのですが、私としては居心地悪く感じることがあります。
それがなしで、みんなが手ぶら、もしくは同じ歌詞紙を持ってると、
なんだか「一緒にやってる」感があるなあと思います。
実際、同じ施設で、キーボードと共にやっている階(デイ)の参加者の方は、
私を「先生」と呼ばれることが多く、
なしでやっている階(入居階)の方はそう呼ばれない気がします。
まあ先日は、「あなたがリーダーですか?」とは言われましたが(^_^;)。
そして、私が先日、いいなあ~と思ったのは、「正しいテンポ・正しいキー」がなくなるということです。
皆さんで歌っていると、せっかちな方は早いし、のんびりの方は遅いし、
出しやすいキーで歌うし…となります。
私も一緒に歌いながら、しかし、それを正そうとする気持ちにはならず、比較的小さな声で歌っていました。
そしたら!
せっかちな方は、いい所ではなんとなく自然に待たれるし、
サビはなぜかそろっていて、
キーの違いは「えもいわれぬハーモニー」にさえ聴こえて、
皆さん同時に終わったのです。
まあこれ、もしかすると、日本人特有かもしれませんが。
でもでも、とっても素敵な瞬間やったんです。
「正しい音楽」にとらわれてたら、これを聴けなかったなあ~と思いました。
そんな活動をされてる皆さん、たまに、伴奏楽器なしってのはどうですか?
なんかね、きっと新しい発見があると思いますよ~。
(きたさん)
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ともさん (日曜日, 20 10月 2013 23:24)
なるほどねぇ~
周りの人が楽器演奏上手だから、ついついその感覚忘れてた!
もっと、肩のちから抜こうっと~~~
きたさん (日曜日, 20 10月 2013 23:29)
ともさん、コメントありがとうございます〜。
そうなんです。音楽関係の中に居たら気づかなかった発想でした。
音楽って元々、上手い下手とか、出来る出来ないとか、わかるわからないとかと違う次元のものやと思うんです。乱暴に言うと「楽しいか楽しくないか」だけというか。
プロを目指すならともかく、そうでない人たちには、それやで〜って言いたい(^^)。